例年2月は高校、大学受験の時期です。受験のために勉強する子どもの来室回数が増えます。受験に関係ない子どもが「来年は私の番や」とボソッとつぶやきます。異年齢の子どもが一緒にいるメリットの一つは自分の将来についてイメージを持ちやすくなることでしょうか。逆に悪いイメージ?がつくこともあります。心配が大きくなったり、それでいいんやと短絡的に楽観したりすることもあります。

多くの中学生はどこの高校へ行くかなんて決めていません。高校生にはなりたいとは言いますが、そもそも全日制や定時制の区別も知らない、公立と私立の区別を知らない子が多くいます。中には高校へは希望するところへ自動的に行けるものだと思っている子どももいます。(そのようになったらいいのになあ、とは思います。)

そのようなこともあって2月は高校の話をする機会が増えます。偏差値の話だけではなく、専門科や卒業後の進路についても話します。子どもたちは漠然とやりたいことを考え始めます。その時にトライアルウィークでの職業体験が役にたつことがあります。しかし、一昨年、昨年とトライアルウィークが無くなったり短縮されたり、こんなところにもコロナ禍の影響があります。

全寮制の高校に進学する子がいます。親と離れて生活することがどんな影響を与えるのか、心配でもあります。しかし15歳で自分のやりたい、やってみたいことを選び取ったことはすごいことだと思います。家を離れるまでもう少しの時間を楽しく過ごしてもらいたいものです。

中学生になると、漠然と家を出たいと思うこともあるでしょう。全寮制高校の話は子どもが興味を持って聞きます。聞きながら、家にいるほうが楽だと分かったり、あるいは自分には向いていないと思うこともあるようです。できるだけ幅広く話題を制限せずに進路の話をすることは受験生だけではなく下の年齢の子どもに「進路を考える」ことを促すようです。

将来のイメージを持てることは楽に生きて行くヒントになるのでしょう。女優になりたいとかユーチューバーになりたいとか言っている子どもが高校進学のリアルを知ることで自分はどうしたいのかを考えるきっかけになると良いと思います。

高校の進級についても色々なことが起こります。義務教育ではないので留年や中退、転校などが起こります。それぞれ事情が異なる中、先々を見越した選択をするように促します。「なんでこうなったの?」と、問いかけのふりをした非難はしません。退学や転校の選択をした道筋にその子の生きざまが凝縮されているように思います。いいか悪いかではなく、引き受けて行く。そのためには引き受けた先で待っているであろう少しの希望を語り合うことは、その選択をしたことへの応援になると思っています。

2月にはかつてかかわりを持っていた二十歳過ぎの若者たちが戻ってきてくれました。今度は自分が子どもと関わることで子どものしんどさや困難に何か手助けをするために。自分がまだまだ一杯いっぱいでもあります。しかし、子どもと関わることが若者を育てることも多いように思います。ここは学校ではありません。子どもの社会的居場所です。居場所で何が起きているのか、自分がそれにどのように関わって行くのか、をれらを知ることは若者の育ちにつながって行くことでしょう。

「ぐれぷハウス」は近々移転することになりました。昨年末から話があったのですが2月には移転先を見学したり打ち合わせをしたりして、準備が始まりました。「自立支援型シェアハウス」の設置に先立って移転します。さあ、忙しくなります。

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